tsucchi’s diary(元はてなダイアリー)

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はじめからそんな物無かったのかもしれない

Geekなぺーじ : BSD系OSを使う人が減った気がする

自分の視点からでしかないので、本当のところはわかりませんが、FreeBSDに取り組む人が非常に多かったイメージがありました(日本国内からの視点だからという理由はありそうです)。しかし、時間と共にLinuxの方が勢いをつけ、気がつくと*BSDユーザは激減しているのではないかとさえ思えます。

うーん、どうなのだろう。*BSD ユーザって、はじめからそんなに多くは無かったと思うのだけどなぁ。「みんな」が欲しかったのは、「PC で動かせるフリーな Unix」であって、BSDLinux だとかはそんなに関係ないのではないかなぁ。

以下、自分の Unix 歴と合わせて考えてみました。(つーか、どちらかと言うと自分の Unix 歴を書いてみようと思っただけ)

Unix との出会い

Unix との出会いは、多分大学3年の時だったと思います。コンピュータ実験という、Unix に触る演習的なものがありました。それか、DB の授業だったか、どっちかが最初だったと思います。このときは、学校のコンピュータセンターの機材を使っていたので、OS が何だったかは正直よく分からんです。プラットフォームが Sun だったので、時期的に Solaris 6 かな、という気がします。

この頃は、「Unix ナニソレ」、「コマンドわかんねー」、「コマンドめんどくせー」、「awk?コレ使って何するの?」、「つーかブラウザに日本語入力できねー、っておかしくね?」(当時の X だかネスケの制約か、設定の不備か知らないけど、とにかくできなかった)とか、そんなこと思っていました。

入門時代

大学 4 年になり、研究室に配属されました。僕の学科はいわゆる「経営工学系」(学科の名前を出すと学校が分かっちゃうと思う。分かってもいいけどさ)で、その中の「コンピュータ系」というちょっと不思議な位置づけの研究室でした。

一応コンピュータ系なので、研究室には何台か Unix マシンが置いてありました。Unix マシンは使う人が少なくて空いてた、とかそんな理由だと思うけど、とにかく何故か 「Unix マシンを使おう」という気になったのが、僕の Unix 入門時代のはじまり。

あとは、Meadow を結構使っていたので、「emacs 使いたいなぁ」と思っていたのもあったのかもしれません。

研究室にあったのは FreeBSD でした。当時 3.X ぐらいだったかな。

FreeBSD 入門時代

研究室の Unix マシンを使うようになって、「手元にも一台、Unix マシンが欲しいなぁ」と思うようになりました。
で、本屋さんでいくつかの入門書を見ていて、「うーん、Linux なら Turbo Linux かな、そうじゃなかったら FreeBSD かな」くらいに思っていました。当時僕の手持ちのノート PC がメモリが 64MB くらいしかなかったから、「あんまりリソース使わない OS がいいべ」と思って、本に書いてある「PC の要求スペック」的なものを見ると、Linux だと 64MB だときつそうな感じでした。FreeBSD だと X上げても 32MB くらいでも平気って書いてありました。

「まあ FreeBSD なら研究室の誰かに聞けるし、ちょうどいいかな」くらいな気持ちで FreeBSD を自分の PC でも使い始めました。

OSインストール、カーネル再構築、環境構築、何かにハマって再インストールを繰り返す毎日だった気がします。

修士の頃

一応 Unix(というか FreeBSD)にもだいぶ慣れてきて、研究室では Unix 管理者もやってたりしてた頃です。ある日、ふと思い立って、Windowsデュアルブート環境を消し去って、FreeBSD だけにしちゃいました。理由としては、FreeBSD を常用するようになって、ディスク容量が足りなくなったとか、そんな感じだったと思います。

FreeBSD だけでも意外と普通に生きていけたので、「OS って結構何でもよくね?」とか思うようになりました。

管理者やっていたけど、僕の学科は一部サーバだけ Solaris で、あとはほとんど FreeBSD でした。(つーか OS の種類が増えると管理が大変だから、FreeBSD にそろえていたらしい)。

ちなみに、情報系の学科では、割とみんな Linux を使っていたみたい。例外は WIDE プロジェクトに絡んでいた人達で、ここは NetBSD(OpenBSDだっけ?)を使っていたようです。

社会人になったばかりの頃

最初の会社では、SE(?)のような仕事をしていましたが、ここでは PC ではなく、 Sun のワークステーションを支給されていました。

いくつか部署異動した後は、ノートPC を支給されていたのだけど、それにも Solaris 入れてたなぁ。支給されるワークステーションがなくなっちゃって、自分で管理できる Unix マシンがやっぱり欲しかったんだと思います。

仕事では某案件では Linux を(死ぬほど)触ったけど、あとは大抵 Solaris を使っていました。

最近

今の会社では、Perl を使うときは UnixExcel とかが必要な場合は C# なので Windows を使っています。本当は Unix 一本でやりたいのだけど、顧客の出してくるものが Excel で、それを読み込まなきゃいけなかったりするので、Windows もどうしても必要なんだよなぁ。(最近はほとんど C# の開発しかやってなかったりするや)

会社で触っている Unix 系はほとんどが Linux でたまに Solaris。つーか、Solaris だと自分が一番詳しかったりするからお鉢が回ってくるのもあるかな。

日常

日常(自宅)の環境は、大学卒業後くらいからほとんど変わってないです。サーバとして使っている FreeBSD が一台と、ノート PC が一台。ノートは Windows で、VMWare 上に FreeBSDインスタンスが一個。

メールの読み書きと、なんかスクリプトみたいなものを書くときは VMWare 上の FreeBSD でやっていて、あとは大体 Windows かな。

VMWare の環境は「Solaris もいいかなぁ」と一時期思ったのだけど、サポートがネックです。パッチを取るにはサポート契約しなきゃいけないけど、ちょっと前まで(多分)個人契約できなかったし、今はオンラインストアでできるけど、高い。

で、結論 のようなもの

自分としては、仕事で使うなら OS は何でもいい、と思っています。そもそも選べないことのほうが圧倒的に多いし。選んでいいなら、多分 Solaris を取ると思います。(本当は FreeBSD のほうがいいけど、多分周囲の理解を得られないと思います)

自宅で使うなら、多分今の環境のままかな。Unix 系ならやっぱり FreeBSD がいい。

でもそれは最初にちゃんと触った UnixFreeBSD だったからだと思います。

  • もし研究室にあったのが Linux だったら...
  • もし当時の僕の PC が 128MB くらいメモリを積んでいたら...
  • もし研究室に高性能のワークステーションが置いてあったら...

僕も Linux や他の Unix 系 OS を使っていた可能性は結構高い。

で、これって誰に対しても当てはまるのではないかな、と思います。今の大学だと、研究室で Unix 系 OS を使うのだったら大抵 Linux だろうからねぇ。(コレを書きたかっただけなのに、長々と書いてしまったなぁ...)

最後に。フリーソフトを書かれる方は、FreeBSDSolaris の事も忘れないでもらえるとありがたいな、と思います。「うぉ、コンパイル通らねぇ。しゃーねー、まずは Makefile から...」とかやるのは楽しいですが、仕事だと時々つらいので。