やっぱりIT業界って大変ですね...
IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージですっかりブレイクしてしまった、NTTデータの浜口さん登場です。この連載、突っ込みどころ満載すぎて、毎回楽しみです :-)
数兆円かけても消せない「バグ」といかに付き合うか・日本的ソフトウエア観(2)
時々、小さなシステムで新しい開発技法を使うと生産性が何倍にもなったというような記事を目にすることがあるが、この延長線上でインフラを支えるような大規模システムを論じることには無理がある。一般的に製品の品質確保のコストは、その部品点数とか要素数に比例すると言われる。大規模な基幹系システムは、プレハブ住宅ではなく超高層ビルか場合によっては宇宙ステーションにも匹敵するようなものだろう。
・・・。うーん、「無理がある」って本当かね?「NTTデータで、○○億の案件で、△△件試して、□□件しか上手く行かなかったんだ」と言ったのなら分かる。でもそうじゃないんだね。。。
それから、超高層ビルも宇宙ステーションも、実際に手を動かして作ってる人の数は(設計フェーズを含めても)決して多くはないと思うのだけど、違うだろうか?
「大規模だから、人を増やせばよい」ってのは、あまりに安易過ぎる間違いだと思う。コミュニケーション云々の問題じゃない、と僕は思う。
とりあえず、八甲田山死の彷徨でも読んでみれば分かる。(フィクションなんだけど、一応実話が元になってる)
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「八甲田山」は、精鋭チームを美化しすぎな点があるかもしれないけど、「安易な大規模は良くないよ」っていうひとつの良いサンプルだと思う。
適切な技術を持った人間を適切に使い、適切に評価する。本当にこれだけだと思う。今は、「人間を使う」だけになってない?と思う。「適切さ」がない。「よくわかんないけど、炎上してるから人材投入だ〜」になってない?
よく言われることだけど、ハイスキルな人の生産性はそうじゃない人の 10倍だったり 100倍だったりする。逆にダメな人が 1000 人集まってもハイスキルな人の 1 時間分の仕事がまったくできない、なんてこともある。
まあ、誰だって最初は素人みたいなもんだから、ハイスキルな人ばっかりアサインするのは現実的に無理だって言うのは分かる。でもまず、データみたいな超大手が、ハイスキルなエンジニアに高い評価を与えるようになったら、世の中すごく変わると思うんだけどねぇ。ぜひやってほしい。
それとも、発注側が賢くなって、「○○ができる開発者じゃなきゃダメ」って強く言えるようになればいいのかなぁ。難しいというか、根が深いなぁ。。。
ひがさんが良い批判というか提案してるので、こちらもどうぞ。