悩みや情報を捨てよう
まずは人気記事をご紹介。
悩んでいること、つらいこと、怒っていること、でも誰に言ってもしかたがなくて胸に秘めていることがあったら、小さな紙に書いて、破って捨てよう。気分を変えるだけのちょっとしたコツに過ぎないが、実際にやってみるといろいろな発見があるはずだ。
なるほどね。「捨てる」という行為を明示的に行うことによって、自分の頭の中から捨てちゃうんですね。上手い方法ですね。
コレはやったこと無いけど、似たような(?)考え方を最近適用してます。それは、自分が抱えている情報を積極的に捨てることで、目の前のタスクに集中する、ということです。
忙しいときでも、やっぱり勉強する時間はほしいし、blog チェックしたりもしたいし、でも抱えてるシステムは 3 つぐらいあるし。そんな状況で、難しいコーディングをしようとすると、大抵うまくいきません。色んなものが気になっちゃうんですよ。
で、最初は To Do リストを使っていました。To Do よりは、ちょっと前に流行った Doing リストに近いかも。リストのタスクをこなしていき、「気になる点」があったらリストに書くだけにして、とりあえず進める、みたいなやり方です。
でも最近は、もっと長期で面倒な仕事がいくつか出てきました。長期用の To Do リストを作っても良いのだけど、移し変えが面倒です。また、長期用のリストはいつまでもタスクが減らないので、精神的にストレスになることにある日気づきました。
で、思ったのです。「忘れちゃおう!」と。
ほんとに忘れると仕事が大変なことになるので、そこはツールで補助します。ツールは何でもいいと思います。長期用の To Do リストを使うのもひとつの案。
僕は Trac を使うことにしました。Trac の使い方を覚えたい、というのもあったりするのですが、これがなかなかちょうどいいです。
基本的なやり方は Doing リストとほとんど同じです。
1. 気になること、やることをリストに書き出す
とりあえずリストに書きます。GTD みたいに「全部書く」とか意識しない。(とにかくストレスがかかることはやらない)
2. 処理
リストに書かれた項目のうち、処理できそうなものをやっていきます。順番はべつに何でもいいです。(当たり前だけど、締め切りがシビアなものがあったら、早めにやったほうがいいね)
リストに書かれたものが終われば、取り消し線を引いて削除します。もし処理中に、何か気になることがあったら、リストに書きます。もし、気になる web ページがあったら、とりあえずブックマークして、すぐに戻ります。僕は[todo]とか「あとで」とか書いてます。気になるメールとか、誰かに呼び出されたときも同様。
とにかく気になることがあっても、リストやブックマークにあるのだから、忘れます。
3. 次を考える
項目を処理したら、次に処理する項目を考えます。ブックマークした web を見てもいいです(ただしほどほどに)。
4. 次の処理
処理します。(つーか、2, 3, 2, 3, と繰り返していく)
6. タスクの洗い出し
Trac を眺めて、今日やることを決めます。(もちろんメールも来るだろうし、口頭で仕事が振られることもあるので、それらも加味して決めること)。決めたものは To Do リストに書きます。
7. Trac の整理
Trac のチケットのうち、昨日に終えたものはクローズします。(5.でやってもよい)。「待ち」状態になっているときは、要因となっている人(orもの?)を突っついて進めるか、Trac の優先度を下げます。
「峠を越えた」ものの優先度を下げてもいいです。これやると、結構ストレスが減ります。
で、0. に戻ります。
ポイント
処理のフェーズ(2.または4.)では本気出します。でないと、せっかく「目の前の気になるもの」を排除した意味がなくなっちゃうから。それから、とにかく3. 以外のフェーズでは、リストの他の項目や Tracのチケットやブックマークを忘れることです。書いたのだから、忘れて大丈夫なんです。(重要なので太字にしてみました :-)
現状の問題点
あんまり忙しくないときにコレやると、つい web 見ちゃいます...。あと、基本的に Doing リストのメソッドに依存しているので、割り込みタスクがたくさん入る仕事をしている人には向かないと思います。
おまけ
コンピューターの電子的な世界から逃げる小さな出口 - $ dropdb 人生
例えば(あくまでも例えだぞ。)、無茶な仕事を振ってきた上司宛に。
○○部長
お疲れ様です。つーか、つかれてねーか?あ?www
ふざけんな!私は朝8時に出社して0時を過ぎて帰るほど
毎日、かつかつな生活してるのにまだ仕事させる気か。
というわけでさっき振ってきたその仕事は無理。出来ない!無理無理無理無理!
と書いて送信ボタンを押します。
宛先(メアド)が入っていないのでもちろん送信はできないのですが、
それだけで送った気になってスッキリします。
笑える半面、なかなか有効なメソッドだと思いました。「返信」押して作成したメールだと大変なことになっちゃうけどね。