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これはひどい

ウェイクアップコール 〜宇宙飛行士が見つめた地球〜 - NHK スペシャル

スペースシャトルなどの宇宙の1日は、ヒューストン管制センターから送られてくるウェイクアップコールで始まる。
管制官が ”This is Huston, good morning”と呼びかけ、2分あまりの<目覚めの曲>を流す。曲は宇宙飛行士自らのリクエストもあれば、家族や友人、地上スタッフからのプレゼントの場合もある。

前日に予告を見て、すごく期待してみただけに、失望も大きかった。何この安物人間ドラマ orz

宇宙飛行士は、選ばれた人間だと思う。戦争の英雄だったり、卓越したエリートであり、知力と体力に優れていないと、なることができないのだから。そしてそんな彼らだからこそ、「地球を宇宙から見る」という特権が与えられるのだと思う。

彼らが「美しい」と語ったもの、それは、地球の大気であり、日の入りであり... その他もろもろの地球の景色だ。だから、くだらない物語はいらない。飛行士の語りと、宇宙の美しい風景を音楽と一緒に流せば、それが一番いいに決まっているじゃないか。

一番ひどいのは、イスラエル人の宇宙飛行士が、「人生が変わった」と言わせしめていた光景を映さなかったこと。
ありえない。作った奴に、「アホでバカ。低脳ワーキングプア。」って言ってやりたい...。それでも最後まで見ちゃったのは、やっぱり美しいのよ。大気の層とか、雲の形とか、大気に太陽が反射している様とか。

村上龍の「コートダジュールの雨」という小説に、コンコルドに乗った主人公が、操縦席に案内されて、「半分は昼で半分は夜」という美しい景色を見せられる、っていうシーンがある。小説だからフィクションで、もしかしたらそんなものは存在しないのかもしれないのだけど、「生きている間に見ることができたらいいなぁ」、と思っている景色のひとつだ。宇宙から見た地球ってのは、それに負けない美しさがあると思う。

あぁ、カットされているシーンの中に、美しい景色がいっぱいあるんだろうなぁ。