私の知らない世界
この Blog の自己紹介に、「絶対音感あり」って書いたのをみて、ふと思い出した。
私の場合、4 才のガキのころからエレクトーンをやっていたから、絶対音感なんて意識したことなかった。「この音は?」って先生に聞かれたら、「ドミソ!」って答えられるのが当たり前だと思ってた。最相葉月さんの「絶対音感」にもそんな音楽家が何人かいたかな。
私の場合、高校までエレクトーンを続けていられたのは 100% 絶対音感のおかげ。小学生の頃なんて、楽譜ほとんど読めなかったけど、先生が弾いてくれれば(難しいのは無理だけど)たいていのものは音を取れたから、すごく楽だった。
逆に、高校過ぎてから伸び悩んだのはたぶん絶対音感のせい。なまじうまく音が取れるものだから、コードとか理論を勉強するのをサボったからだと思う。あと、転調があんまり得意じゃなかったかなぁ。これは才能と努力の問題なのかもしれないけど。
大学の頃の先生が相対音感で、何か不思議でした。私が当たり前に分かる音が、先生には分からないことがあるらしい。(もっとも、音楽を長くやっていると、相対音感でも「何とかする」テクニックを身につけるらしく、よっぽどのことがない限り困らないらしい)。逆に私は絶対音でしか取れないから、「何とかする」ときにどういうことをしているのかまったく分からない。そもそも同じ音の聞き方をしているのかどうかも分からない。すごく不思議。
ちなみに「絶対音感」にも書いてありますが、絶対音感があると、音楽を本当に音の集まりとしてしか認識できなくなります。言葉と音楽って、相対音感の人は別々にとらえる(ことができる)けど、絶対音感の人は音楽も言葉と同じようにとらえる(ことしかできない)ので、音楽を聞くのも、誰かがしゃべっているのを聞くのもおんなじになるらしいです。
つまり、音楽を聞いても「あんまりリラックスできない」ということ。
私の場合、何か作業をするときは、(まわりがよほどうるさくない限り)音楽はかけないようにしています。